EsT搭載の3D地中探査システムStream DPとAI解析サービスAiMAPの販売開始

ライカジオシステムズ(株)は、Hexagonディテクションソリューションとして、HexagonグループIDS GeoRadar社の新製品、EsTテクノロジーを搭載した一方向のスキャンで3D地中探査を行うことができるマルチチャネル地中レーダーシステム「Stream DP」と、そのデータをAI解析するクラウドサービス「AiMAP」について、日本で販売開始する。

Stream DPは、二重偏波30chのアレイアンテナを採用し、特許技術EsTテクノロジーを搭載した3D地中探査システム。二重偏波30chアレイアンテナは、Stream DPを一方向に進めるだけで横断・縦断の配管を捉えることができ、さらにチャネル間4.5㎝の高密度なデータ取得により空洞探査も行うことができる。探査深度は、EsTテクノロジーによってこれまでの地中レーダーの深度より1~2m深い深度を実現した。取得データは、解析ソフトiQMAPで波形図だけでなくトモグラフィ(水平断層図)でも解析でき、3D配管図も簡単に作ることが可能。さらに、オプションでAI解析サービス(SaaS)を使用し、結果をAiMAPで全体像を3Dで表示することができ、配管図の作成を短時間で行うことができるようになるという。

【Stream DPの特徴】
・30ch水平・垂直偏波アレイアンテナ:Stream DPは水平偏波11ch、垂直偏波19chのアレイアンテナを搭載し、高密度でスキャンすることが可能。
・EsT(Equalized scrambled Technology)テクノロジー:従来技術の10倍の高速サンプリングで信号を取得し、マルチゲインブーストにより微弱信号も均等化。スクランブル技術によってこれまでノイズでとらえられなかった深いエリアまで探査。これにより600MHzアンテナで1.5~2mの深度で探査可能であったところ、2.5~4m程度までの深度の探査を実現。
・トモグラフィ断層図を使った解析:スキャンした水平面を深さ毎に反射信号を強度で色マップで表し、面で配管位置や空洞を分かりやすく表示。横断・縦断の波形図を呼び出して解析することが可能。また、トモグラフィに配管図を挿入したり、波形図に配管ポイントを挿入したりすることができ、それらを結合して配管図を作成することが可能。

【クラウドAI解析 AiMAPの特徴】
・クラウドでAIを使用し地中レーダーのデータを解析するSaaSソリューション。
・解析ソフトiQMAP上でAiMAP機能を使用しAI解析したデータをトモグラフィマップで表示可能。
・探査したエリアの全容を3Dで捉えることができ、そこから埋設管データを作成することで、解析作業の効率化を実現。

【Stream DPの主な仕様】
中心周波数  :600MHz
チャネル数  :30チャネル(水平11チャネル、垂直19チャネル)
位置デバイス :エンコーダー、PPS(内蔵)、外部GNSS、トータルステーション
電源     :リチウムイオン充電池
サイズ    :116×82㎝
重量     :42kg(システム全体)

ニュースリリースサイト(leica-geosystems):
https://leica-geosystems.com/ja-JP/about-us/news-room/news-overview/2022/09/jp_streamdp_launch