フジテック、高層建物向けエレベータの新たな地震対策機能を開発

フジテック(株)は、高層ビルや高層マンションを対象としたエレベータの地震対策として、測域センサ※を用いた新たな長周期地震時管制運転を開発した。

長周期地震時管制運転とは、エレベータが地震の揺れを感知すると最寄り階でドアを開き、運行を一時休止して利用者の閉じ込めを防止する目的の機能である。従来の機能では、強風など地震以外による揺れの場合でも、運行を一時休止することで利用者の安全を確保してきた。

今回新たに、測域センサで揺れを測定する機能を追加したことで、従来以上に精緻に揺れを判定できるようになった。安全面に支障がないと判定できた場合は、エレベータの運行継続が可能。また、管制運転が作動した場合も、揺れが収まればできるだけ早く運行を再開することができる。これにより、エレベータの休止時間を短縮する。

※別名はレーザースキャナ―。レーザー光で対象物との距離を測る

ニュースリリースサイト(fujitec):https://www.fujitec.co.jp/announcement/8138