データスコープとシステムジャパンが両社の技術でソリューションを共同開発

2022年2月1日、(株)データスコープ(以下、D-Scope)および(株)システムジャパンが業務提携を発表した。

D-Scopeの温度検知および画像解析技術と、システムジャパンのマイクロ波バイタルセンサ技術を掛け合わせ、介護施設等に向けた非接触型の見守りソリューションや、 旅客運送業に向けたドライバーのためのバイタル支援システムの共同開発を開始。
協業第一弾として、システムジャパンの非接触バイタルセンサ「レガーメ」をD-Scopeにて取扱開始。D-Scopeの販売網を活用し、日本全国の介護系施設や更生保護施設、旅客運送業などへの展開を進める。

協業の背景(D-Scope)
2036年には、日本の総人口の約3人に1人が高齢者となることが見込まれている。一方、日本の出生率は依然として1.4%前後を推移しており、老老介護や人材不足により、介護従事者1人の負荷が高まることが予想される。また、感染症拡大に伴い、非接触や遠隔での介護に対する需要が高まっている。こうした状況をふまえ、「Capture Better World」を企業ビジョンとして掲げるD-Scopeは、介護従事者への負荷を軽減するソリューションを提供すべく、技術開発を検討してきた。
マイクロ波センサの領域で確かな実績を持つシステムジャパンと組むことで、D-Scopeが持つ画像解析技術やパートナーシップとの連携により、介護業界や保育業界、旅客運送業界などへ向けた新たなサービス展開を進めて行くとしている。

「レガーメ」について
システムジャパンが開発した、非接触型マイクロ波バイタルセンサ。同センサは、総務省プログラムSCOPEにおける採用実績や、東京都の地域未来投資促進法に基づく地域経済牽引事業計画の承認取得(2020年)、 医学書院(2019年)や文光堂(2019年)発行書籍において紹介実績を有する。
安全な周波数帯を用いたドップラーセンサ内蔵で、脈拍・呼吸数・体動を検知。各台に付属するミニモニターで検知状況を即時確認できるほか、集合管理アプリケーション(Windows版)でセンサ複数台を一括モニタリングし、特定の閾値を超えた場合にアラートで通知する機能を装備。センサの大きさは175mm(幅)×125mm(奥行)×25mm(高さ)で、ベッドヘッドやベッドマットレス下および天井に設置して使用する(画像)。

ニュースリリースサイト(D-Scope):https://datascope.co.jp/news/2022/0201.html