ストラドビジョンとLG、ARコックピットプラットフォーム開発で提携

先進運転支援システム(ADAS)や、自動運転車両向けの物体認識AIソフトウェア『SVNet』を提供するStradVision, Inc.(ストラドビジョン)は、2021年12月、LGエレクトロニクスと提携し、世界の自動車業界向けにAR(拡張現実)ソリューションをベースにした、先進的なコックピット計器プラットフォームを開発することを発表した。

ストラドビジョンとLGエレクトロニクスは、安全運転において業界をリードする性能、安定性、効率性を提供する、次世代拡張現実ソリューション開発のために緊密に協力している。現在、多くの自動車メーカーが拡張現実ソリューション、特にAR-HUD(Augmented Reality Head-Up Display)の優位性に注目しており、幅広い車種に採用しようとしている。この最新技術は、ナビゲーションやADAS警告などの重要な道路情報をドライバーの視界に投影し、ドライバーが道路から目を離さず、また、進路上の物体の状態をリアルタイムに反映することで、周囲の状況を正確に認識できるという。

■物体認識AIソフトウェア『SVNet』
SVNetは、カメラ映像からディープラーニングによって検知する自動運転車両向けの物体認識AIソフトウェア。自動運転レベル2・3のADAS機能、およびレベル4の自律走行をサポートする。
過酷な気象状況や周囲の明かりが乏しい場合でも、車両が他の車両や車線、歩行者、動物、空き地、交通標識、信号機などの対象物を正確に検出・識別できる。また、LiDARやRADARなどの複数のセンサとの統合によってサラウンドビジョンシステムを構築し、自動駐車の支援も実現する。
SVNetは14種類以上のハードウェアプラットフォームに対応しており、特許取得済みの技術によってネットワークパラメータサイズや必要とする演算量、メモリ使用量を少なくしながら、高い物体検出・認識精度を実現する。製品特性に応じたチップ(SoC)への組み込みや、高価なセンサをカメラに置き換えた利用が可能で、競合他社の製品と比較して、数分の一のコストでADASや量産自動車への提供を可能にしているとのこと。

ニュースリリースサイト(stradvision):https://stradvision.com/ja/lg-arhud_jp/