バンドー化学、嚥下(えんげ)運動モニタ「B4S™」を販売開始

バンドー化学(株)は、このたび、同社が独自開発した伸縮性ひずみセンサ「C-STRETCH®」を用いたヘルスケア機器である嚥下運動モニタ「B4S™」(ビーフォーエス)を2021年10月から販売を開始した。

1. 名 称: 嚥下運動モニタ 「B4S™」(ビーフォーエスBando Stretchable Strain Sensor for Swallowing)

2. 開発の背景・ねらい
 近年、我が国の平均寿命が年々伸びる一方、加齢とともに、食べ物を飲み込む際に「むせて」しまうなど、嚥下機能の低下について注目されるようになった。「むせる」原因はさまざまだが、嚥下障害はその大きな原因の一つであり、結果として誤嚥性肺炎という重大な疾病に至るケースもある。一方、食べることは人生の楽しみの一つであり、嚥下機能を維持することはクオリティ・オブ・ライフの観点からもますます重要になると考えられる。
 このような背景のもと、同社では伸縮性ひずみセンサ「C-STRETCH®」を活用した嚥下運動モニタ「B4S™」を開発した。この「B4S™」は、非侵襲的な手法を使い、今まで嚥下訓練の施術者にしか把握できなかった嚥下時の喉の動きを可視化し、被験者と共有することにより、嚥下訓練のモチベーション向上につながることが期待されるという。

3. 製品の特長
1)簡単に喉の動きを捉えられる
 「B4S™」を喉にあてると、搭載された伸縮性ひずみセンサ「C-STRETCH®」が喉の動きを捉え、専用タブレットに嚥下時の喉の動きを波形にて表示。
2)嚥下時の喉の動きを可視化
 喉の動きを意識して嚥下訓練に取り組むことができる。
3)嚥下回数、嚥下時間(嚥下から次の嚥下までの時間)を計測
 専用タブレット画面にて嚥下回数、嚥下時間のデータ変化を確認することができる。

ニュースリリースサイト(BANDO):https://www.bandogrp.com/news/date/20211029_01.html