人間ドックのオプションとして「睡眠ドック」のサービスを提供開始

(株)S’UIMINと筑波大学附属病院つくば予防医学研究センターは、共同で、睡眠を科学的に検査・評価する「睡眠ドック」のサービス提供を、4月1日より開設した。

【背景】
日本人の4人に1人が睡眠に悩んでいるという報告や、睡眠不足による国の経済損失が年間14.7兆円になるという試算があり、睡眠は現代的な社会問題のひとつとして認識されつつある。
一人ひとりが抱える睡眠の問題は、十分な睡眠時間が確保できない「睡眠不足」をはじめとし、眠りたくとも眠ることができない「不眠症」や、睡眠中に呼吸がとまってしまう「睡眠時無呼吸症候群」など多岐に渡る。自覚症状がないにもかかわらず深刻なケースもあり、放置することで生活習慣病や認知症などの健康問題や重大事故のリスクが高まることも知られている。
しかし現状では、活動量計による日常の睡眠モニタリングや、睡眠時無呼吸症候群のスクリーニング検査こそ一般的になりつつあるが、いずれも睡眠の質を詳細に調べることは困難である。また、睡眠クリニックは全国に約100施設ほどしかなく、幅広い睡眠の問題を包括的に検査できる環境は限られているとのこと。

【受診対象】
・夜によく眠れない方 ・日中に眠気を強く感じる方 ・自分の睡眠を詳しく調べたい方 ・そのほか受診を希望する全ての方 同じ「不眠傾向を感じる」、「睡眠が6時間で足りているか不安」という課題感でも、その背景に抱えている問題は異なる場合がある。睡眠状態と問診アンケートを組み合わせた「睡眠ドック」は、そうした問題の詳細を把握して、個々に最適な改善策につなげるという。

【検査内容】
1.睡眠計測
既設の基本ドックを実施したうえで、5晩の睡眠測定および、2晩のSpO2検査を行う。また、デバイスの装着法は、つくば予防医学研究センターの臨床検査技師が指導する。
2. 各種アンケート
人間ドック受診日に、全60問程度の各種アンケートを実施し、睡眠に関わる問題を網羅的に調べていく。
3.検査後のフォロー
評価結果に応じて、専門医の紹介等を行う。睡眠時無呼吸症候群の兆候が認められた場合は近隣または筑波大学附属病院の睡眠呼吸障害外来の受診、頻尿による睡眠障害の場合は近隣または筑波大学附属病院の泌尿器科外来(男性更年期に由来すると思われる場合)の受診、それ以外の睡眠障害の場合は当該研究に関わる筑波大学の専門医の面接を推奨する。

【検査料金】
オプション料金として、33,000円(税込み)。 なお、睡眠ドック受診には、つくば予防医学研究センターの基本ドックの受診が必要。

ニュースリリースサイト:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000038776.html