GigE,10GigEインターフェースを採用したハイエンドステレオカメラ「Scarlet」販売開始

(株)ナノシードは、総代理店であるドイツnerian vision technologies社のステレオカメラ「Scarlet」を販売開始した。
SGM方式FPGA処理で、インターフェースは、10GigE、GigE。高解像度かつ高速の視差画像の取得が可能となった。視差範囲は128~512pixelsの設定が可能という。

最大120fpsを達成するScarletはマシンビジョン市場において他に類を見ない高速な3D測定レートを提供し、さらにモノクロ画像および視差画像において、最大5メガピクセルの解像度を実現。
Scarletは3Dカメラと画像処理を一体化させている。静的環境下においても正確性とスピード感が重視されるリアルタイム動的環境下においても、Scarlet 3Dカメラは、各種用途に必要な視差画像・デプスデータを提供するとのこと。

【特長】
▮高解像度(最大5メガピクセル)のリアルタイム画像処理
Scarlet 3Dカメラは最大120 fpsのフレームレートと、最大5メガピクセルの解像度を有しており、従来システムの2.5倍の処理能力。さらに、Scarletは2倍の視差範囲(512ピクセル)を処理可能で、分解能も2倍。Scarletを使えば、より一層正確な3D測定結果が実現できる。

▮IP67規格
保護等級IP67を備えた本機器は屋外での使用やほこりの多い環境に最適。強化ガラスウィンドウのおかげで、非常に過酷な環境下でも高解像度の光学部品は保護される。

▮IMU搭載
さらに、ScarletにはIMUが組み込まれており、これは最大400Hzのモーションデータを記録する。慣性データは自己位置推定とSLAMなどのアプリケーションでは特に有効。

▮パターンプロジェクターとの併用
ビンピッキングのアプリケーションでは、複数の重要な要素が必要とされることがよくある。例えば、正確性、スピード、そしてとりわけ多いものとして測定物体の扱いにくい表面構造(テクスチャがない)への対応が挙げられる。Scarlet 3Dカメラでは、Effi-Laseパターンプロジェクターと併用することで、利用者のロボット機器にクリアな視覚を簡単に提供できる。

▮2つのモデル
Scarletでは2つのモデルがあり、基線長は10cmまたは25cm。両モデルは同じ機能性と処理能力を備えているが、測定範囲は異なる。レンズを変更することで、利用者のニーズに合わせて簡単に設定可能。

製品サイト(nanoxeed):https://nanoxeed.co.jp/product/scarlet/