マクニカ「音声によるマイクロ・ロボットタクシー呼び出し」の社会実験実施

(株)マクニカは、PerceptIn Japan(同)(以下パーセプティン)、(株)コトバデザインと共同で、「音声によるマイクロ・ロボットタクシー呼び出し」の社会実験を、「平城宮跡歴史公園スマートチャレンジ」にて実施する。

この「平城宮跡歴史公園スマートチャレンジ(平城宮跡PSC)」は、国土交通省の施策として、平城宮跡歴史公園(奈良県奈良市)で2019年より開始している。この社会実験の結果等を踏まえ、公園サービスの充実を目指し、自動運転の実⽤化へ向け、奈良や⽇本各地のまちづくりにおけるマイクロ・ロボットタクシーの社会実装に取り組むという。

昨年の「平城宮跡歴史公園スマートチャレンジ」において、マクニカはパーセプティンと共同で、来場者の回遊性の促進やアトラクションとしての集客力の検証及び商用サービスを提供するための運用面や技術面の課題抽出を目的に、自動運転のモビリティ実証実験を実施した。その結果、社会実装に対する大きな期待が確認できた反面、いくつかの課題が明らかになった。
その⼀つは、路線バスのように時刻表に基づいて定められたルートを運⾏するのではなく、オンデマンドで利⽤できるモビリティサービスへのニーズが⼤きいものの、特にマイクロ・ロボットタクシーサービスのメインターゲットである⾼齢者にとって、スマートフォンのアプリでの呼び出し操作が難しいということ。そこでこの度、コトバデザインの対話エージェントとの⾃然な会話で、誰でもが簡単に呼び出しができる仕組みを開発し、社会実験を実施することになったとのこと。

■社会実験の概要
平城宮跡歴史公園の朱雀⾨ひろば(朱雀⼤路)に、病院やスーパーや駅などの仮想のスポットを設定し会話端末を設置。その会話端末と会話をすることによって、⾃動的にマイクロ・ロボットタクシー(macniCAR-01)が迎えに来る。呼び出した⽅が乗⾞し、⾞内のタッチパネルで認証を⾏うと、⾃動運転で指定した⽬的地に向かうという。

◇日  程 : 2021年1月28日(木)~2021年1月31日(日) 合計4日間
◇時  間 : 10時~15時 雨天の場合は中止となる場合あり
◇走行ルート: 平城宮跡地の朱雀門ひろば 大宮通り寄りスペース
◇自動運転車両: ⼆⼈乗りの超⼩型モビリティ「macniCAR-01」
(セイフティドライバーが同乗するので、試乗はお⼀⼈)
◇実施内容と検証:
・会話での呼び出しの体験価値(アンケート)
・⾃動で迎⾞を含む⾃動運転⾞の乗⾞体験の価値(アンケート)
・対話エージェントの認識精度

本社会実験について、同社では、自動運転実験車両「macniCAR-01」の提供及び同車両を活用した運行企画立案、運行管理並びに実験車両のオペレーションの役割を担い、パーセプティンは自動運転システム、コトバデザインはロボットを使用したAI会話端末との会話により車両を呼び出し目的地まで移動できる予約システムを提供する。
また、本実験を通して、マクニカは自動運転における運行面、技術面の課題を検証し、自動運転の実用化に向けて本地域に最適なソリューションサービスモデルの検討を関係者間で実施していくとしている。

ニュースリリースサイト(macnica):https://www.macnica.co.jp/business/maas/news/2021/135677/