デオサーモ「ECR・ETSP」がにおい・かおり環境協会の技術賞を受賞

新東工業(株)が開発したパッケージ型の蓄熱触媒燃焼、蓄熱燃焼式脱臭・VOC処理装置デオサーモ「ECRシリーズ・ETSPシリーズ」が、公益社団法人におい・かおり環境協会(以下、におい・かおり環境協会)の令和2年度表彰において、技術賞を受賞した。

■におい・かおり環境協会 表彰事業とは
臭気問題に関連して、著しく貢献した個人、法人、団体またはグループを表彰し、より一層環境保全の進展に寄与することを目的とする表彰事業。今回同社が受賞した技術賞は、におい・かおりに関する調査研究または、臭気対策技術等に関して顕著な貢献があったと認められた場合に受賞する賞。

■授賞理由
同社開発のデオサーモECRシリーズ・ETSPシリーズは、従来の燃焼式脱臭処理装置の課題であった「2~3週間を要する大掛かりな設置工事」に対して、コンパクトなパッケージとして完成品の状態で出荷することにより、最短1日での設置を実現し環境負荷の低減や脱臭装置の導入のためのコストを大幅に低減することができる点が評価された。また、装置を構成する様々なユニットを最適化することにより、コンパクトで省エネ効果の高い燃焼脱臭処理装置となった点も評価されたとのこと。

■デオサーモシリーズについて
デオサーモシリーズは、工場から排気されるVOCや臭気物質を燃焼し、浄化させる装置。大量の排ガスを燃焼浄化させるためには膨大な熱エネルギーが必要だが、デオサーモシリーズは触媒と熱交換器としてセラミックを利用することで低ランニングコストを実現している。加えて燃焼方式についても、蓄熱方式を採用しているデオサーモシリーズは熱交換の効率が92%以上と非常に高いことから、従来装置に比較して環境負荷が小さく、低ランニングコストを実現している。
排ガスを処理する大型の浄化装置は製造工場の敷地内に設置することが一般的である。デオサーモシリーズは、工場建物の屋根に設置して工場敷地の有効活用をするものから、完成品をそのまま国内外にコンテナ輸送して設置することで工事日数を劇的に短縮するものまで、用途に合わせた幅広いラインナップを有している。このため、大規模なガス浄化から簡易的で身近なガス浄化まで、お客様の設置状況に合わせた選択肢を提案することができる。
今回受賞した「ECR・ETSPシリーズ」の特徴は、従来の浄化装置とは異なった低重心・低ルーフ構造であり、外観についてもパネル構造を採用することでスッキリとした見た目となっている点。工場内の景観を阻害することなく設置が可能な上、完成品として顧客工場へ出荷できるため、多くの顧客に採用されているという。

なお、今回の受賞に際して、2020年12月14日(月)に開催された「第33回におい・かおり環境学会(オンライン開催)」にて表彰された。
同社はこれからも、匂いでお困りのお客様に対して独自の脱臭処理技術を提案し、環境負荷の低減に貢献していくとしている。

ニュースリリースサイト:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000024.000058550.html