宇宙環境に対応した設定可能な高集積PoL DC-DCコンバータを発表

STマイクロエレクトロニクスは、QML-V認定取得済みのPoint-of-Load(PoL)DC-DCコンバータ「RHRPMPOL01」(最大出力7A)を発表した。同製品は、拡大し続けるSTの高集積・耐放射線性パワー製品のポートフォリオを拡充し、最も要求の厳しい航空宇宙アプリケーションに対応した高い電力効率を実現するという。

RHRPMPOL01は、Nチャネル・パワーMOSFETとブートストラップ・ダイオードを内蔵した包括的なPoLコンバータ。低電圧保護、過電圧保護、過熱保護および調整可能な過電流保護機能を備えており、小型で接合部・ケース間熱抵抗が低い気密封止セラミック・パッケージ「Power FLAT-28A」で提供されるため、電力損失を最小限に抑えることができるとのこと。

この認定取得済み製品(Standard Microcircuit Drawing (SMD) 5962-28208)は、最大100krad(Si)の放射線耐性保証(RHA)と、最大70Mev.cm2/mqのシングル・イベント・ラッチアップ(SEL)およびシングル・イベント・スナップバック(SESB)耐性を備えている。シングル・イベント・アップセット(SEU)とシングル・イベント・ファンクショナル・インタラプト(SEFI)は7Vの動作電圧で特性評価されている。完全な放射線レポートも入手可能。

RHRPMPOL01は同期および電流共有が可能なため、最も要求の厳しい負荷であるFPGA、マイクロプロセッサ、ASICなどのコンパニオン・チップとして最適な製品。同期機能により、複数のPoLの位相を分散させ、アプリケーション・ボードのピーク電流と出力リップルの両方を最小化できるため、高い精度が得られる。同期したチップは、異なる電圧レベルを必要とする負荷に個別の出力を供給することも、複数の出力を合わせて高電流の負荷を供給することも可能で。高電流動作では、高精度の電流共有機能を活用するという。

また、RHRPMPOL01は供給電圧の絶対最大定格が14Vと高く、3.0V~12Vの範囲の入力電圧を、0.8Vから入力電圧値の85%までの間で設定可能な出力電圧に変換する。最小出力が0.8Vであるため、低電源電圧で動作する先進的な製品への電力供給が可能。

ピーク電流モード制御をベースにしたRHRPMPOL01は、外付け部品を使用して容易に安定させることができ、負荷に対する過渡応答の高速化を実現します。スイッチング周波数を100kHz~1MHzの範囲で調整できると同時に、ソフトスタートの持続時間と遅延時間を調整することで突入電流を制限できます。イネーブル・ピンが電力シーケンスを簡略化し、パワーグッド・ピンが出力電圧の状態に関するリアルタイムの情報を提供するとのこと。

RHRPMPOL1は、シングル・イベント効果に対する回復力で実績のあるSTのBCD6S SOIプロセス技術を活用し、欧州宇宙機関(ESA)とフランス国立宇宙研究センター(CNES)によるサポートを受けて開発されたという。

RHRPMPOL01は現在量産中で、評価ボードEVAL-RHRPMPOL01、ユーザ・ガイド、PSpiceモデル、放射線レポートを含むドキュメントなど、包括的な開発エコシステムが提供されている。価格およびサンプル提供については、STのセールス・オフィスまたは販売代理店までお問い合わせのこと。

ニュースリリースサイト:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001108.000001337.html