世界最大規模の住空間向けAI開発用マルチモーダルデータセット「Home Action Genome」

 パナソニック(株)と米国のStanford Vision & Learning Lab(SVL)は、世界最大規模*1の住空間向けAI開発用マルチモーダルデータセット*2「Home Action Genome」を構築し、研究者向けに公開した。また、本データセットを用いた行動認識アルゴリズムの開発コンペティション「International Challenge on Compositional and Multimodal Perception(CAMP)」を行う。
「Home Action Genome」は、住宅内における人の日常行動を模したシーンを、カメラや熱センサなど数種類のセンサを用いて撮影・計測したデータセット。データには、各シーンにおける人の行動内容を表すアノテーション*3が含まれている。

<データ入手方法およびCAMPへの参加方法>
下記サイトよりご確認のこと。
CAMPホームページ:https://camp-workshop.stanford.edu/

今まで公開されている住空間向けデータセットは、音声や映像のデータが主体で規模が小さいものが主流だった。今回、パナソニックのデータ計測技術とSVLのアノテーションノウハウを掛け合わせることで、世界最大規模の住空間向けマルチモーダルデータセットを実現した。 AI研究者は、本データセットを機械学習の学習用データとして用いることができるとともに、住宅内の人をサポートするAI研究に活用することができる。
同社は、一人ひとりのくらしが日々良くなっていく「くらしアップデート」の実現に向けて、今後もデータセット公開を通した共創などにより、住宅分野向けAIの開発を加速していくとしている。

*1:2020年10月15日現在、住空間向けマルチモーダルデータセットとして(当社調べ)
*2:複数種類のセンサを同期させて計測し、作成したデータ
*3:データに対して人によって付与された意味情報

プレスリリースサイト(panasonic):
https://news.panasonic.com/jp/press/data/2020/10/jn201015-1/jn201015-1.html