全自動の下膳ロボット「ACUR-C」をスマイルロボティクスが発表

スマイルロボティクス(株)は、全自動下膳ロボットの試作機である「ACUR-C(読み方:アキュラシー)」を発表、無人で下膳を行う動画およびロボットの詳細情報を公開した。
動画URL:https://youtu.be/MWmek5i-U98

■全自動下膳ロボット「ACUR-C」の特徴:食器回収業務の完全自動化(無人化)
・既存の配膳ロボット同様に「自律移動」が可能
・既存の配膳ロボットとは異なり「ロボットアーム」を有する
これらにより、食器回収業務の無人化を実現(店員が食器をテーブルからロボットに乗せる必要がない)を目指して開発中。

■全自動下膳ロボット「ACUR-C」を支えるテクノロジー
◎店員の代わりに食器を回収できる高機能アーム
・冗長自由度をもつアームで、約1m離れた場所からトレーの回収が可能
・ロボット内部には上下に可動する棚を持ち、複数のトレーの回収が可能
・自律移動、認識、マニピュレーション、ハンドの高度なレベルでの統合を実現
◎充実したセンシングと制御技術による高度な移動性能
・レーザーセンサを2つ、3Dカメラを4つ搭載し、360°全周死角ナシ
・人はもちろんあらゆる障害物を認識して停止&回避
・全方位に移動可能な台車で、マニピュレーションに必要な移動の微調整が可能
◎徹底した安全性への配慮
・シェル型構造(外から触れられない、万が一衝突しても飛び散らない)
・アームには低出力のモーターを使用(怪我をさせない、傷つけない)
・主なプログラミング言語として、​高効率でセキュアな言語であるRustを使用
◎拡張性と導入の容易さ
・ハンドの交換によりトレー以外の下膳にも対応可能(もちろん配膳にも対応可能)
・無軌道型のため、天井や床やテーブルに目印等の設置は不要
・自律走行型であり、テレプレゼンスでの遠隔操作も不要

■全自動下膳ロボット「ACUR-C」の仕様
・自律移動方式:レーザーを利用したSLAM
・台車移動方向:全方向移動式
・通り抜け可能通路幅:800 mm
・本体サイズ:770 mm x 430 mm x 1,350 mm
・最大移動速度:3 km/h
・モーター最大出力(アーム部):53 W
・最大アーム到達距離:90 cm
・最大積載量:合計 27 kg
・トレー寸法:32 cm x 40 cm x 23 cm(※2段、高さ調整可能)
・登坂性能:5度
・障害物回避:全周LiDAR+Depthカメラ
・連続稼働時間:5時間

■全自動下膳ロボット「ACUR-C」の今後の展開予定
◎飲食店向けの追加開発
・特許申請済のトレー用の新ハンドを搭載
・お盆用マーカーのない状態での認識精度向上(上記動画ではマーカーを使用)
・POSシステムとの連動による指示の自動化
◎飲食店以外向けの追加開発
・飲食店以外における下膳業務への対応(医療介護施設、宿泊施設、イベント会場など)
・汎用型モバイルマニピュレータとして下膳以外への展開(エレベーターのボタンや手すりの消毒など)

ニュースリリースサイト:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000048798.html