ヴァイサラ、センサが NASAの探査ローバーに搭載され 火星の大気調査へ

ヴァイサラ(株)は同社のHUMICAP?湿度センサとBAROCAP?圧力センサがフィンランド気象研究所(以下、FMI)の計測器に活用され、米国航空宇宙局(以下、NASA)の探査ローバー「パーサヴィアランス(Perseverance)」に搭載されたことを発表した。
これにより、NASAの火星探査プロジェクトにおいて信頼性の高い大気観測を可能にするとしている。

■ 火星でも通用するヴァイサラのセンサ技術
 過酷な火星の環境条件での計測において、正確かつメンテナンスや修理が不要なセンサ技術が必要となる。ヴァイサラのHUMICAP?センサとBAROCAP?センサは、長期安定性と優れた精度、そして宇宙の極限状況下における耐久性が評価され、FMIの計測器に採用となった。同センサは、気象ステーションやラジオゾンデ、温室、データセンターの監視 などさまざまな工業・環境用途にも使われているとのこと。

■ 長年の経験をもとに、今後のさらなる火星大気観測にも寄与
 今回FMIの計測器に活用されたHUMICAP?センサとBAROCAP?センサは、2012年にNASAの火星探査ローバー「キュリオシティ」に搭載されたものを応用したもの。ヴァイサラは1950年代から 宇宙探査用のセンサを提供している。今回のミッションも、今後の火星での観測ネットワーク拡大に貢献するという。

プレスリリースサイト(VAISALA):https://www.vaisala.com/ja/press-releases/2020-07/vaisala-and-fmi-technology-heads-mars-onboard-nasas-perseverance-rover