KELGEN SD熱電EH振動センサデバイスKSGD-SV『TPM優秀商品賞 開発賞』を受賞

(株)KELKは、エネルギーハーベスティング(※1)を電源とした、電池レスで動作するKELGEN SD (ケルジェン エスディー) 熱電EH振動センサデバイスKSGD-SVにて、公益社団法人日本プラントメンテナンス協会が主催する「2020年度TPM優秀商品賞 開発賞」を受賞した。
TPM優秀商品賞は、メンテナンス機器に関する新技術の開発を奨励し、メンテナンス技術の進歩を促進するために制定された表彰制度で、KSGD-SVはアイデアと先行性・独創性に優れている商品として『TPM優秀商品賞 開発賞』を受賞したとのこと。

【受賞理由】
・回転機器の排熱を利用した世界初の熱電エネルギーハーベスティング振動センサデバイスである点。
・無線のIoT デバイスにおける電源の問題は、メンテナンスの観点から大きな問題であり、この点から自己発電は大いに期待される技術である。振動モニタリングの応用のほとんどを占める回転機においては、動力損失による発熱は多かれ少なかれ必ず存在するので、温度差が10℃以上あれば動作する本機の熱電EHは適用範囲が広いと考えられる点。
・電池レス、配線レスを実現でき、電池とその交換作業のコストがなくなる点。

【KELGEN SD(ケルジェン エスディー)】
IoTの電源問題を解決するエネルギーハーベスティングにより、電池レスで動作するセンサデバイス。搭載する熱電発電モジュールKELGEN(ケルジェン)による自己発電で温度差(※2)10℃(無風状態)から動作する。振動センサデバイスKSGD-SVの他、熱電対センサデバイスKSGD-ST、アナログ入力デバイスKSGD-SAがある。センシングしたデータを連続監視することで故障予兆検知や日常点検の自動化に利活用できるという。

【KSGD-SV】
KELGEN SD 熱電EH振動センサデバイスKSGD-SV
回転機器に置くだけで、排熱によるKELGEN (ケルジェン)の自己発電で動作し、振動と温度をセンシングし、データを無線送信する。FFT(※3)解析を搭載するKSGD-SV2は振動加速度に加え、速度RMS、オーバオール値などを送信。

※1 エネルギーハーベスティング:Energy Harvesting、環境発電。環境中の微小なエネルギー(熱,光,振動,電波,等)から電力を得る技術。
※2 温度差:KELGEN SD本体部の受熱側の表面温度と周囲温度との温度差。
※3 FFT:Fast Fourier Transform、高速フーリエ変換。測定した振動を解析して周波数成分に変換するアルゴリズム。

ニュースリリースサイト(KELK):https://www.kelk.co.jp/news/2020/200701.html