Embedded AI を搭載した特殊車両用の「安全AIカメラシステム」を発売

 Azmee Inc.は、Embedded AI 技術を搭載し、2020年3月2日に〈Safety2.0 レベル1〉コンポーネント認証(※1)を取得した「安全AIカメラシステム」【ACUC-0002】を2020年5月19日に正式に発売する。【ACUC-0002】は、協調安全領域を規定する〈Safety2.0 レベル1〉認証エリアに展開できない未認証の特殊車両であっても後付けで簡単に装着することで、認証エリアへの展開をすることが可能(※2)になるという。


●「安全AIカメラシステム」【ACUC-0002】の概要
 特殊車両が活躍する現場などクラウド型やエッジ型の「AI」システムでは実現困難であった建築・建設現場や災害復旧現場、工場・倉庫内などの非常に過酷な環境で使用される特殊車両においても、ディープラーニングの「認知・判断」能力を持たせて接触災害の低減や協調安全の実現を行うシステム。
 「安全AIカメラシステム」【ACUC-0002】は、学習モデルを専用開発したSoCに焼き込み、ネットワーク不要かつ低電力動作を実現し、小型のハードウェアに実装できる Embedded AI 技術だけが持つ特徴を生かし、耐環境・安全性能、そして「AI」に求められる検知能力を高度な水準で同時に満たしており、ネットワークに依存しないことにより導入にかかるコストやランニングコストも他方式の「AI」システムよりも安価となるとのこと。


●今までのセンサシステムではなしえなかった人間の「認知・判断」能力
 特殊車両はオペレーターが多くの機械動作をコントロールしなければならず、どうしても車両周囲の状況を把握することは困難になる。特に、側方や後方はオペレーターが振り向いて確認するか、カメラ映像などの限定された視覚に頼ることになり、確認もれや見落としだけでなく確認したオペレーターの記憶に頼っており、正しく確認動作をしたあとに接近してしまった人や車両に衝突する事故が絶えない。
 「AI」はこれまでのセンサシステムとは違い、検知エリアすべての対象物に対して警告を行わない。「AI」は人間と同じように検知エリアの「人・車両」に対して距離や接近速度などを「認知・判断」し、「危険性」を瞬時に見分けて警告を行う。これにより、既存センサシステムでは実現できなかった高度な警告動作が可能となったという。

 「安全AIカメラシステム」【ACUC-0002】は、3眼(左側方・右側方・後方)のAIカメラとそれぞれの警告ブザー(3か所)をセットとしている。また、それぞれのAIカメラを特殊車両の形態に合わせて単品(左側方・右側方・後方)で組み合わせて導入することも可能としている。

※1 一般社団法人セーフティグローバル推進機構(IGSAP)が審査、認証を行う。
※2 装着後の車両を現場で展開し認証を行う場合は、必ず現場を管理監督する施工会社などとの連携を行うこと。

ニュースリリースサイト:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000031970.html