ST、産業用モニタリングに最適なMEMS加速度センサ

 STマイクロエレクトロニクスは、工場設備のスマートなメンテナンスに最適な新しい振動検知ソリューションを発表した。このソリューションは、次世代のIndustry 4.0向けアプリケーションの実現を加速させるという。

 3軸MEMS加速度センサの「IIS3DWB」およびマルチセンサを搭載した評価キットの「STEVAL-STWINKT1」は、状態モニタ・システムの開発を加速する。状態モニタは、設備のメンテナンス時期を推測することで生産性の向上に貢献。計測した振動データをローカルまたはクラウド上で分析し、メンテナンスの計画に活用することで稼働時間の最大化やメンテナンス・コストの最小化、および予知保全を実現するとのこと。

 IIS3DWBは、産業用の振動検出に最適な3軸MEMS加速度センサ。STEVAL-STWINKT1は、IIS3DWBに加えて、各種センサ、超低消費電力マイクロコントローラ(マイコン)と振動データ処理アルゴリズム、Bluetooth® ワイヤレス・モジュール、およびUSBコネクタを搭載しており、試作開発およびテストを簡略化する。STEVAL-STWINKT1はバッテリとともにプラスチック・ケースに封止されており、アプリケーション開発をすぐに始められる利便性に優れたリファレンス設計で。また、高速データ・ロガーとクラウド・ベースのダッシュボード・ユーティリティにより、データの収集・分析やその結果の可視化を簡単に行うことができるという。

◇IIS3DWBの主な特徴
・3軸すべてで広帯域かつフラットな周波数応答を持ち、他社製品で必要となる外部での複雑な信号処理が不要
・信号処理、A-Dコンバータ、フィルタ、帯域幅のイコライゼーションなど、すぐに使用できるデジタル機能を搭載
・低ノイズ: 75µg/√Hz(3軸モード)と60µg/√Hz(1軸モード)をオンザフライで選択可能
・動作温度範囲: -40°C~105°C
・動作電流: 3軸のフル動作モード時で1.1mA

ニュースリリースサイト:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001049.000001337.html