「一般社団法人次世代移動支援技術開発コンソーシアム」設立

アルプスアルパイン(株)、オムロン(株)、清水建設(株)、日本アイ・ビー・エム(株)、三菱自動車工業(株)の5社は、「一般社団法人次世代移動支援技術開発コンソーシアム」を設立したと発表した。

このコンソーシアムは、視覚障がい者の実社会におけるアクセシビリティと生活の質向上を目的として、AIを活用した移動やコミュニケーション支援のための統合技術ソリューション「AIスーツケース」の開発と、社会実装に向けた実証実験とデモンストレーションを実施していくとのこと。コンソーシアムの活動を通じて、障がいのある人もない人も、互いに、その人らしさを認め合いながら共に生きる「共生社会」の実現を目指すという。(画像:AIスーツケースの構成要素の図)

【コンソーシアム概略】
¦名称 :一般社団法人次世代移動支援技術開発コンソーシアム
¦英文名:Consortium for Advanced Assistive Mobility Platform
¦略称 :CAAMP
¦所在地:東京都中央区
¦設立日:2019年12月20日
¦目的 :視覚障がい者の実社会におけるアクセシビリティとQOL*向上に資する、AIを活用した自立移動支援のための統合ソリューション「AIスーツケース」の開発および、社会実装に向けた実証実験の実施
¦主な活動内容:
1.視覚障がい者が日常生活において無理なく携行できる小型のナビゲーション・ロボットの開発
2.必要となるハードウェア(駆動系機構、バッテリー、カメラと画像認識センサ、触覚センサ、パッケージング、等)および、ソフトウェア(AI、位置情報処理、システム制御、等)の要素技術の統合(システム・インテグレーション)
3.AIスーツケースのプロトタイプを用いた実証実験
¦活動期間:2019年12月1日~2022年11月30日(予定)
¦参加企業と役割:
 5社(2020年2月現在、50音順)
●アルプスアルパイン:触覚インターフェースに関する知見に基づくアドバイス・技術の提供
●オムロン(理事):画像認識、および各種センサに関する知見に基づくアドバイス・技術の提供
●清水建設(理事):建築計画、屋内外ナビゲーション、ロボティクス技術に関する知見に基づくアドバイス・技術の提供および、当法人の運営に必要な事務局・経理機能支援
●日本IBM(代表理事):AI、アクセシビリティ、屋内外ナビゲーション、コンピューター・ビジョン、クラウド・コンピューティングに関する知見に基づくアドバイス・技術の提供および、当法人の運営に必要な事務局業務
●三菱自動車:自動車開発やモビリティ全般に関する知見に基づくアドバイス・技術の提供

* QOL:「quality of life」の略。人が生きる上での満足度をあらわす指標のひとつ

ニュースリリースサイト(ALPS ALPINE):
https://www.alpsalpine.com/j/news_release/2020/0206_01.html